2011年5月29日日曜日

興味深いお話(No.23)~あるショッキングな映像~

先日、セバスチャン(ペルトリコ出身、10歳の時にアメリカ移住)が、あるDVDを貸してくれました。
それは、なぜアメリカが核兵器開発を進めたのか、また核実験禁止条約までに行なわれたアメリカとソビエト両国の全ての核実験映像を元にして、出来得る限り事実を伝えるために作成されドキュメンタリー映画でした。それまで国家機密だった映像もかなり含まれていて、とてもリアルです。「スター ウォーズ」等で有名なピーター クラン監督の作品で、多くの賞にも輝いています。
今回はこの映画についての会話を御紹介させていただきます。

私)この前貸していただいたDVD見ましたよ。核実験の様子がとてもリアルでしたので、背筋が寒くなる思いがしました。

セバス)本当にそうですね。あのDVDはアメリカで買ったんですが、DVDショップの片隅に忘れ去られたように売ってあったのを、偶然見つけたんです。僕もそれを見た時は、本当にショックでした。

私)あの映像のいくつかは、それまでトップシークレットだったそうですね。

セバス)そうですよ。アメリカは情報公開が日本に比べて進んでいますから、期限が来るとすぐに公開され、それが新聞などで知らされます。

私)あの映画で私が最もショックを受けたのは、やはり「広島、長崎」に関する箇所でした。
広島に落とされた真っ黒な色をした「リトルボーイ」、長崎に落とされたベージュ色をした「ファットマン」も、核実験のひとつとして、戦闘機に積み込むところからカラーで映像が残されていたんですね!そしてパイロット達がにこやかに敬礼をして旅立って行くんです。またそれを多くの人達が「成功を祈る」で、送り出しているんです!そして実際に落とすときの映像も、「落とす側」から映してあって、とてもショックでした。映像の中のパイロットに「行くな!」と叫びたくなるようでした。

セバス)僕もその箇所は日本へとても気の毒な思いで見ました。広島に「リトルボーイ」が落とされましたが、それと同じ核爆弾の実験が人類史上初めて行なわれたのが、何とその3週間ぐらい前の7月16日だったのですから驚きです。まるで生体実験みたいです。

私)また、日本が降伏して戦争が終わったわけですが、その8月15日をアメリカ国民は抱き合ったり、キスしたり、ダンスをしたりで、歓喜してお祝いをしてるわけです。それは戦争に勝ったのですから当然なのですが、あんな風に映像で如実に見せられると、やはり抵抗があります。そこが戦争の惨さですね。
でも、日本もそれまで戦争で勝った時には、歓喜の嵐が吹き荒れていたわけですから、非難もできませんが。

セバス)そうですね。やはり両方のサイドから捉えないと、本来の「事実」が曲がってしまいますので、注意が必要だといつも思います。

私)私も英語ニュースも含めて、大きな出来事はなるだけ複数のサイドから捉える様に努力してますが、難しいです。ところで、1957年になると、それまで地下や海底などでやっていた実験が、今度は宇宙で行なわれる様になったんですね!恐ろしいですね。

セバス)映画によると、ソ連の核搭載ミサイルの脅威が引き金だったようです。
そして結局63年まで大気圏での実験は続きました。

私)ご存知のように、日本は今「福島原発」で大変です。でも、これまでそれほど多くの核実験が地球で、あるいは宇宙でなされて来たと言う事は、既に地球上には多くの放射線物質が撒き散らされていたと言う事になりますよね。実際大気中のストロンチウムという放射能物質は大気圏核実験のせいで残されたと専門家が言っています。

セバス) これまで地球上でなされて来た核実験の回数は少なくとも2,099回(2010年11月現在)だそうですから、環境への影響も大きいのではないでしょうか?

私)一日も早く核兵器の無い世界になって欲しいと願わずにおれません。

*このDVDに興味のある方へ題名をお知らせしておきます。
 題名 THE ATOMIC BOMB MOVIE ~ Trinity and beyond~

2011年5月22日日曜日

イランからのお土産

イランのお正月に合わせて一時帰国した、ホセインが帰ってきました。
「あなたに会いたかった」なーんて、ドキッとするような事を言って差し出したのが、このお土産だった。
全ては異文化のなせる技、「会いたかった」と言うのは、やはり御挨拶の一種なのだろう。その次の言葉は奥様の事をしっかり誉めるものだった。
何はさておき、この土産は手織りと手作業の象嵌である。
華やかさは流石に、元ペルシア帝国の流れだ。
来年はぜひとも訪れたい国である。












芝生ガーデン

昨年から義母が歩けなくなり、庭の管理をしなければいけなくなりました。
600坪はゆうに超える広さは、正直言って手に余ります。
そこで夫と知恵を出し合って決めたのが、正面の部分を芝生でカバーする事でした。
知り合いの芝業者から直接仕入れ、植え方も丁寧に指導していただきました。結果的に40坪以上の広さの芝生になりましたが、作業は結構大変でした。その分、コストは抑えることができましたが。
また、レンガで縁取りしたら、アラ!何と素敵に変身したんでしょう!
「ガーデニング」のイメージにぴったり。また、私のゴルフ練習にも充分使えそう!
こちら側の、もとあった芝生ときれいに溶け合う、来年辺りが楽しみです。


2011年5月11日水曜日

フォト575の試み(第1回)

ある知人達の呼びかけで、「楽遊フォト575の会」がスタートし、私も参加する事にした。
もともと俳句に興味があったので、俳句より自由度が高く、写真を使ってイメージを膨らませた句を作れるとあって、さっそく3作品を試みた。
ひとつの自己表現として、軽い気持ちで今後も取り組んで生きたいと思っている。
            遠き日の 父のぬくもり 語り明く
5月に父を亡くしました。生前の父との思い出は、心に灯火を投げかけてくれるものばかりです。いつまでも、何時間でも、語っていたい父のぬくもりを
句にしてみました。

            国の未来(さき) いくつの稔り 育むや
ある朝、家庭菜園に行ってみると、朝日に透かされたサヤインゲンに心打たれました。透けて見える小さい豆は、大きくなるのを約束してくれていますが、


日本の将来はどうでしょう。いくつの約束を確実にしてくれるのでしょうか。


         日本語も 英語も同じ  わたしには


Mちゃんは、とても英語が上手です。


おそらく英語も日本語も、「学ぶ」と言う過程では同じなのでしょう。


未来に向けた準備を楽しくできるのも、英語ならではでしょう。