2011年2月27日日曜日

花遊び

掃き込むにはあまりに美しい山茶花の落花です。
そこで、古い石器に浮かべてみました。すると、How beautiful !
桃色、白色の花が風に吹かれて水面を漂う姿に、うっとりと見とれてしまいました。
ガーデニングの魅力のひとつです。

折りしも老木(とても古い)の梅もちらほらと開いて、早春を寿いでいるように
感じた一時でした。


海鳥

夫の腰痛の保養も兼ねて、日奈久温泉に一泊して来ました。
実に寂れた温泉地で、「昔の光 いまいずこ」がぴったりと言った感じでした。
期待していた旅館も、写真とは大違いの設備の古さ!
しかしながら、新鮮な魚介類を中心とした料理は抜群で、不満も吹き飛んだ
夕食となりました。
温泉そのものの質もとても良く、あの山頭火も滞在した事があるそうで、
もっと色々工夫して、お客を呼び込めばいいのにと思ってしまいます。
何はともあれ、良い休暇を過ごす事ができました。


          旅館の近くで見つけた大きな海鳥。栄養が行き届いていそう。
 

       タチイオの活き作りがとても気に入った夫でした。


2011年2月13日日曜日

興味深いお話(No.20)~アメリカの生活裏話~

今月から私の英語スクールで講師をお願いする事になりました、セバスチャンはとっても素敵なまだ20代の青年です。カリブ海に浮かぶ美しい島国、プエルトリコから家族と供にアメリカに移住されたのは、10歳の時だったとか。
そのせいか、英語はネイティブと同じです。
3ヶ月ほど前に、長年の夢であった「日本に住みたい」が実現し、今は日本人の奥様と充実した毎日を過ごされています。
そんなセバスチャンとのある日の会話は、いつの間にか「アメリカの苦難」が見え隠れする内容となりました。
ここで一部を御紹介させていただきます。

私)日本に来られて3ヶ月だそうで、全てが興味深く感じられている事でしょう。
  今のところ、何が一番印象的でしたか?

セバス)それはもう、「健康保険」です。妻から「はい、これがあなたの保険証よ」と言って渡された時は、「WOW!」と感動してしまい、とっても嬉しかったです!生まれてはじめての健康保険証でした。
アメリカでは多くの人が保険は持ってなくて、持ってる人の方が少ないんです。

私)そうみたいですね。
ある本で、「アメリカでは普通に生活していると、いつの間にか借金漬けになっている」とありましたが、その大きな原因のひとつは「無保険と高額医療」だそうです。

セバス)そうですよ。
私も辛い経験があるんです。数年前にひどい肺炎にかかってしまい、ある大きな病院に行きました。診察とお薬をもらったんですが、
1,700ドル(約160000円)も取られました!
おまけに薬の量が少なすぎて、全然良くならなかったんです。しかたないので、公立の小さな診療所を受診しました。そこでは充分なお薬をもらえましたので、よくなる事が出来ました。

私)診察と薬でそんなにかかるなんて、驚きますね!
  でも、そんな公立の診療所もあるんですか?

セバス)はい、設備も良くなくて小さいんですが、15ドルと言う低額で受診する事が出来ます。でも、軽い病気しか治療できません。深刻な病気はやはり大きな病院に行かざるを得ませんから高額になります。

私)そうですよね。まあとにかく、肺炎が良くなって良かったですね。

セバス)ええ、でも一月近く仕事を休んでしまって、辛かったです。その公立のクリニックのお医者様も、「そんな定量の薬で良くなるはずがない」と驚いていました。とても悔しかったですよ。

私)そうですよね。でも、そんな公立の低額で受診できるクリニックがあると、 救いになる人も多いですよね。

セバス)ええ、でも、受診を希望する人が多すぎて、普通は1,2ヶ月は待ってないといけないんです。

私)わー、それは大変だ。
オバマ大統領も「国民皆保険」を目指しましたが,うまく行ってないみたいですね。
 ところで,その他に日本に来て印象的だった事は?

セバス) そうですね。以前より悪くなっているとはいえ、日本の仕事環境はアメリカに比べたらまだまだ良いですよ。

私)日本も失業率は5%を越えてますが、アメリカは10%位あるんでしょう?

セバス)ええ、凄く悪いです。また数値に現れない現実もありますからね。
 アメリカでは仕事を二つ、三つ持って働いている人も多く見かけます。それは
生活を豊かにするためとかではなくて、「普通に食べて行く」ためだけになんです。特に、メキシコとかからの移民はそんな境遇に置かれています。彼らは
メキシコに住む家族への送金もしてますから、本当に大変です。

また、そういう境遇にある移民達の境遇は「新しい奴隷制度」とも呼ばれています。

私)その言葉は、何かの本で目にした事ありますよ。
  暗い話になってしまいましたが、日本がそういう状況にならに様に
願うのみです。
  ここで、セバスチャン、陽気なサルサでも聞いて元気を付けましょう!

セバス)そうしましょう!! ♪♪♪♪♪…

ここの「うどん」はおいしい!

時々菊地の温泉に出かけています。
私達夫婦のごひいきの温泉屋は、豊富な温泉が深い地下からドンドン流れ込んでくる「100%源泉かけ流し」で、何の近代的設備もなく、地域の方の銭湯的なお風呂なんです。しかし…
そこのお湯は絶品です!とろとろとお肌に馴染む感触は何とも言えません。夫の腰痛にも大変良いようです。
入浴後の楽しみは、帰路の途中にあるこの「うどん屋」です。
古い動力機で伸ばしたり、切ったりで、太目のうどんと自家製のだしが効いた
スープは「おいしい!」の一言です。
奥さんが一人で切り盛りされている小さなお店の鄙びた雰囲気も、またアットホームです。
こんな「温泉屋」と「うどん屋」は大事にしたいですねー。



2011年2月6日日曜日

ローマ時代の諺

2月より私のスクールで英語とスペイン語を教える事になった、プエルトリコ出身のアメリカ人の先生が、こんな本を貸してくれました。
ローマ帝国時代の哲学者、政治家、聖職者、詩人等のウイットに富んだ
言葉を200余り集めてあります。
その当時の公用語は、もちろん「ラテン語」です。
この本はラテン語と英訳が載せてあります。
驚くのは、およそ2000年前に言われたこれらの言葉が、今でも立派に通用しますし、そのウイットの輝きは少しも色褪せていないのです!

ここに少し御紹介いたします。
"If you want to be loved, be lovable."
  (愛されたいなら、魅力的であれ)
"Nothing moves faster than gossip."
  (人の噂より早いものはない)
"It's better to trust in courage than luck."
  (幸運を信じるより、勇気を信じた方がよい)
"Death's unavoidable, let's have a drink."
  (死は避けようがない、ならば酒を飲もう)
"I am what you will be."
 (私の姿はあなたの将来の姿)→例えば老人が若者に言っている
"Tears for someboday else's troubles dry quickly."
(他人の不幸に流した涙はすぐに乾く)
"Men easily believe what they want to."
(人は信じたいと思っている事は容易に信じる)
"Money doesn't satisfy greed; it stimulates it."
(お金は欲望を満足させる事はない、欲望をさらに刺激する)
" Iam a rich man as long as Idon't pay for creditors."
(もし借金を返さなくてよいなら、私は金持ちだ)

土蔵の中からこんな物が…

今日は久しぶりに庭仕事が出来た、寒さの緩んだ日曜日でした。
道具を置きに入った蔵の中で、ちょっと物色をしてみました。
(これが私の密かな楽しみのひとつなんです)
するとゴミをかぶった段ボール箱の中から、こんな立派な手桶が出てきたではありませんか!
まだ比較的に新しく、あまり使ってなかったようです。
こんな古い道具の魅力は、立派な職人技が見られ、またこの道具を使っていたであろうこの家の人達(昔は使用人が結構いたそうですから、使用人かも)の手の温もりが伝わって来るような感じがするところです。
「この桶はあそこに置いて、これは傘入れにして…」とアイデアを膨らませるのも、本当に楽しいものですよ。

             3つも出てきました。
            向こうの大きい物も魅力的です。
           一体何に使ってたのでしょう?

         こんな風に、すっぽりと重ねて収容できるように
         作ってあるのも感心です。
         蓋もきちんとかぶさるようになっています。