2013年2月7日木曜日

興味深いお話しNo.31~ある日バスの中で~

私の英語スクールで講師をしていただいている、アフリカ出身のチケ先生は日本に来てまだ1年足らずです。日本語も奥様から優しく手ほどきを受けられている御様子ですが、まだまだ大変そうです。

そんなチケさんには、日本ならではの信じられないような事が時々起こるのだそうです。

今日はそんなチケさんの「日本体験談」のひとつを御紹介させていただきます。

私)チケさん、日本語のほうはいかがですか?
  奥さんとは日本語で会話されてるんですか?

チケ)いいえ、奥さんは英語ができますから、いつも英語です。だから奥さんはますます英語が上手になってるのに、私はなかなか日本語を使う機会がなくて、全然上達してません、ちょっと不公平ですよね。(笑(^O^))

私)そうですか。日本語って、ひとつの事を表現するのにも2つか3つぐらいの異なる表現がありますから、覚えるのも大変でしょう?

チケ)そうなんですよ!例えば出身国を尋ねる時に、僕の奥さんは「どこの国からですか?」と教えてくれたので、それをしっかり覚えてたのです。でも実際は、「お国はどちらからですか?」とか「ご出身はどちらですか?」とかも多いです。その度に、「すみません、日本語わかりません」と答えてます。
(笑^O^)

私)そうでしょうねー、でもアフリカ出身の方は少ないですから、チケさんには皆さん興味を持たれるでしょうね。

チケ)(ちょっと照れくさそうに)そうみたいです。 先日もバスの中で凄いことがありました。

私)へー、何があったんですか?

チケ)僕は八代に住んでますが、最近は寒いので駅まで行くのに、町の巡回バスを使ってるんです。
先日もそのバスに乗ってて、僕は立ってたんですが、後ろからジャケットをしきりに引っ張る人がいたんです。
「何だろう」と思って後ろを振り返ると、あるお婆ちゃんが何か言いながら、紙の束のような物をくれたんです。
私は日本語が解りませんから、何を言われてるのかさっぱり分からず、下さった物を見ました。そしたら、何とその巡回バスのチケットの束ではありませんか!
驚いて返そうとしましたが、お婆ちゃんはニコニコ笑って、受け取ってくれません。何か言いながら、ジェスチャーで「あげる、あげる」と言われてました。
本当に意外なことで、思わず何度も何度もお辞儀をしてお礼を言ってしまいました。
バスに乗ってる他の皆さんもそれを見ていて、ちょっと笑ってましたよ。(笑(*゚▽゚*)

私)それは凄いですねー、でもそのお婆ちゃんは偉いですね!とても勇気ある行動ですねー。

チケ)後で調べてみると15回分のバスチケットがありました!
感動すると同時に驚きでした。僕がもしアメリカに住んでたら、こんなことは絶対に起こりませんよ!

私)私も色んな国に行ったことがありますが、そんな事は一度も起きたことはありません。
きっとそれが日本の良い点、素晴らしい点の一つと言えるのだと思います。
今後は日本の経済状況も厳しさを増しそうですが、そんな素晴らしい事が時々起こる国であり続けて欲しいですね。

2013年2月3日日曜日

老いた母に至福の時を


1月最後の日曜日、弟の提案で84歳の母を,湯布院の温泉に連れて行って来ました。
この旅館は、弟が勤務するC会社の保養所ですが、さすが1部上場の会社だけあって、

"Wow ! How Gorgeous !!"

「癒し」に満ちた雰囲気のロビーやラウンジを通り抜けて、着いたお部屋は合わせて20畳以上はあるかと思われる広い2間のスイートルーム。
床暖房も完璧で、温泉はもちろんかけ流し。
浴室の2階にあるマッサージルームのマシンも無料、そしてラウンジのコーヒーも無料、と女性にとっては嬉しいサービスでした。

さらに驚いたのは、「持ち込み自由」でお酒もお肴も持ち込みOKなのです。
弟の提案で、来る途中にあったスーパーで、ワインボトル(奮発して高級ワイン)やチーズや
フルーツなどを調達しました。

湯布院の繁華街から離れた山合にひっそりと佇む保養所に着いたら、
さっそくお風呂に直行・・・

折しも昨夜からの雪で、お庭は美しく化粧していて、何とも言えない極上の温泉タイム。
母も「ありがたい、ありがたい」と何度も呟いていました。

そして、お風呂上がりにお部屋でいただいた高級ワインと上等チーズは、最高のコンビネーションで、これぞ生の喜びを実感するひと時。

グルメと温泉、そして親孝行、・・この三つを老いた母と私にプレゼントしてくれた弟には、
感謝と拍手の小旅行となりました。


母も、杖をつきながらもまだ旅行ができるので、ありがたいです

何かと口やかましい娘です


窓の外には雄大な由布岳がそびえる





雲間から指す光が美しい


ベランダもすっかり雪に覆われている


阿蘇の雪景色も久しぶりで、感動しました